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原発回帰で売上高は7・6%増の74億700万円 岡野バルブ製造
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週刊経済2024年1月23日発行号
バルブ製造、メンテナンスとも好調
発電プラント向けバルブ製造業の岡野バルブ製造㈱(北九州市門司区中町、岡野武治社長)の2023年11月期連結決算は、売上高が前期比7・6%増の74億700万円、経常利益が61・8%増の9億1千万円で2期連続の増収増益だった。
世界的に原発回帰への動きがみられる中、主力のバルブ製造販売部門で国内原子力発電所向けの弁、部品販売、ゼロエミッション発電用の販売が好調に推移したほか、メンテナンス部門も年間通じ安定的に案件を確保したことで2期連続の増収となった。また利益面は短納期、かつ採算性の高い取換部品の販売が増加したことや、状況に応じた人員配置など人的資源の有効活用、原価低減への注力などが奏功し、営業利益は66・3%増の8億1200万円、純利益が44・4%増の6億9700万円でともに大幅な増益となった。
今期はバルブ製造販売部門で取換部品の販売が減少することや仕入れ部材の価格高騰などの影響が予想されることから、売上高は72億4300万円(2・2%減)、経常利益は5億4700万円(同40・0%減)の減収減益を見込んでいる。