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博多駅筑紫口の再整備に着手 福岡市
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週刊経済2021年6月15日発行
来春完成予定
福岡市(高島宗一郎市長)は6月1日、博多駅筑紫口の再整備工事に着手した。駅前広場の共同管理者であるJR九州の協力を得て整備を進めている。
博多駅周辺地区で、同駅の活力とにぎわいをさらに周辺につなげていくプロジェクト「博多コネクティッド」の一環。筑紫口駅前広場が現在の形となった1986年と比較して、2016年には博多駅の1日の乗降客数が倍の約44万人となり、一般車やタクシーの乗降など、交通処理機能の強化が求められるとともに、歩行者空間の不足や歩行者と車両の交錯など安全面での課題が顕在化したことを踏まえ、再整備について関係者との協議・調整を進めてきた。駅前広場の機能強化を図ることで、安全性と利便性を高める。主な取り組みは、駅側の歩行者空間を現状の約9メートルから約15メートルに広げて約1200㎡の空間を確保するほか、ホテルクリオコート博多側の歩行者空間は約5メートルから約12メートルに拡幅。現状で駅前広場から駅南側に車両が抜け、歩行者と車両が交錯する部分は歩行者空間として整備し、南側への車両の通り抜けを禁止することで安全性を高める。送迎車両、タクシー、バスへの乗り継ぎの拡充・強化では、駅出入口から乗降場につながるシェルター(屋根)を設置。一般車の乗降場は現状の2台から専用の5台に、現状、降車と乗車で分かれているタクシーについては、現状の3台分の専用乗車場と、一般車と兼用の2台の降車場を集約して6台分の乗降場に拡大する。タクシープールは現状の28台から30台に拡大。貸切バスプールは現状の14台を維持する。広場を供用しながら、段階的に工事を進めて来春の完成を目指す。
博多区地域整備課では「限られた空間の中でも、安全性・利便性を向上させるため機能を再配置する。ゆとりのある歩行・滞留空間を提供し、将来的なにぎわい創出にもつなげたい」と話している。