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博多駅東3丁目に支社開設  仙台市のイーエルバイオ    パームヤシ殻燃料の小口販売開始へ


 バイオマス燃料の輸入・販売を手掛けるイーエルバイオ株式会社(仙台市青葉区本町2丁目、引地大介社長)は3月、福岡市博多区博多駅東3丁目に福岡支社を開設した。
 場所は通称筑紫通り沿い、十八銀行東福岡支店東隣の「博多サンシティビル2」2階。事務所面積は約100平方m。スタッフは吉田晃人取締役COO以下5人。輸入バイオマス燃料PKS(パームヤシ殻)を、このほど熊本県の八代港に開設した自社ストックヤードから九州を中心に小口販売していく。PKSはアブラヤシから油を抽出する過程で発生する木質残渣(ざんさ)で、油分を含むため一般的な木材よりも熱量が高く、成長する過程で二酸化炭素を吸収しているため燃やしても二酸化炭素の排出増加に影響を与えない「カーボンニュートラル」な燃料。バイオマス発電所や製紙会社のほか、現在木質チップや石炭を取り扱っている事業者をターゲットにしている。販売開始は6月1日の予定で、5月末にはストックヤードやPKSの実物を確認できる見学会を開催する。吉田取締役は「これまでPKSは1万トン以上の大口輸入しか対応しておらず、小口販売が困難だった。採算性などの理由で利用を見送ってきた方々にも広く機会を提供していきたい」と話している。
 同社は太陽光発電事業などを展開する株式会社日本エコライフ(仙台市青葉区本町2丁目、畔上博文社長)の商社部門として今年1月に設立。資本金1000万円。