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博多駅東にホテルと賃貸住宅融合物件 インテリックス


市内初業態、10月25日オープン

中古マンション再生流通事業の㈱インテリックス(東京都渋谷区渋谷2丁目、山本卓也社長)は10月25日、福岡市博多区博多駅東3丁目にホテルと賃貸住宅を融合した「montanHAKATA(モンタンハカタ)」を開業する。同業態での開業は福岡市内初。

福岡市では2016年12月に旅館業法施行条例を改正し、一定の要件を満たした場合に旅館施設と住居との混在を禁止する規定を適用しないなど、基準を緩和している。この改正以降、福岡市で初の同一フロアで客室と住居が共存する物件となり、住居にホテルとしての管理機能が加わることで、民泊で発生する近隣トラブルの解消を図る。

場所はハイアットリージェンシー東側、築30年のワンルーム賃貸マンション「サンハイム21博多」を用途変更し、大規模改修した。敷地面積は約913㎡、鉄筋コンクリート造9階建てで、延べ床面積は約3740㎡。全94室のうち、賃貸中の住戸を除く48室をホテルの客室とし、今後空室になった部屋から客室や新たな賃貸物件にリノベーションする。また賃貸部分はシェアハウスとして運営することも検討している。

ホテルの宿泊料はドミトリー3300円〜、ツイン9780円〜(1部屋あたり)、和室4人部屋1万3800円〜(同)など8タイプで、中国や韓国、台湾などアジア圏からの旅行客をメーンターゲットに、ビジネス、長期滞在など用途に合わせ利用できる。また、1階の共用部分はホテルのフロントと、コミュニティースペースとしてダイニングやロビー、縁側を設け、居住者や旅行客、地域住民に開放し、交流を促す狙い。

同社は1995年7月設立。資本金22億900万円。2017年5月期の売上高は414億円。従業員205人。2014年2月に福岡店をオープンしている。

2017年9月26日発行