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博多駅前4丁目に13階建てオフィスビル 三菱地所と深見興産


博多駅接続の歩行者デッキを新設

三菱地所㈱(東京都千代田区大手町、吉田淳一社長)と貸しビル業などの深見興産㈱(福岡市博多区博多駅前4丁目、深見達之社長)は、4月19日、博多駅前4丁目に13階建てオフィスビルの建設を始めた。2021年1月末の完成を目指す。総工費は非公表。
名称は「(仮称)博多駅前4丁目計画」。場所は筑紫通り沿いのJRJP博多ビル東側。敷地面積は1500㎡、鉄骨造りで地下1階、地上13階建て、延べ床面積は1万2550㎡。同所はもともと深見興産が昨年秋まで45年以上にわたって運営していたオフィスビル「深見ビル」の跡地で、老朽化に伴う再開発と周辺整備を両社が共同で手掛け、完成後も2社共同で運営する。三菱地所としては福岡市内で初のオフィスビル開発になるという。
完成後は1、2階部分が商業施設、3階以上がオフィス施設となる。誘致する商業施設は物販、飲食などの店舗になる予定。オフィスフロアは執務スペースを無柱化し、屋上には就業者向けのテラス、リフレッシュ空間などを設ける計画。また、同ビルと周辺施設の回遊性を高めるため、博多駅、KITTE博多、JRJP博多ビルと接続する歩行者デッキを新たに設置する。
4月19日の地鎮祭は深見社長、谷澤淳一三菱地所副社長らが神事に臨み、工事中の安全と完成を祈願した。その後の会見で渡邉眞幸三菱地所九州支店長は「人口が伸びているエリアでもあり、周辺のにぎわいと相乗効果を生むビルに手掛けたい。今後も開発事業に積極的に取り組んでいく」と話している。

2019年5月1.8日合併号