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博多駅前3丁目プロジェクトを本格着工 中央日本土地建物
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週刊経済2023年9月12日発行号
地下2階、地上13階建てビル建設
中央日本土地建物グループの中央日本土地建物㈱(東京都千代田区霞が関1丁目、三宅潔社長)は9月4日、福岡市博多区博多駅前3丁目に開発を計画していた「(仮称)博多駅前三丁目プロジェクト」を本格着工した。2025年6月の完成予定。
同プロジェクトは、8月1日に福岡市の博多コネクティッドボーナスの認定を受け、20年に取得したANAクラウンプラザホテル福岡に隣接するオフィスビルを再開発するもの。開発にあたっては地下から地上2階までの躯体を再利用し、地下2階、地上13階建てのオフィスビルを開発するもの。敷地面積は1388㎡、延べ床面積は約1万3037㎡。既存躯体を再利用することで、従来の建て替えに比べて解体時に52%、新築時に37%のCO2削減を図るほか、屋上に太陽光発電設備を導入するなど環境負荷の低減を図った。1階は商業店舗、2階は無料WiFiを備えたラウンジ、テラス。3階から12階までをオフィスとして貸し出す。基準階のフロア面積は約781㎡。各オフィスにはオフィスで働く人たちの休憩やコミュニケーションができる場としても活用できる植栽付きテラスを設ける。
現地で開かれた地鎮祭には同社の三宅社長をはじめ、施工を手掛ける竹中工務店の佐々木正人社長らが出席、工事の安全を祈願した。
地鎮祭終了後、取材に応じた三宅社長は「竹中工務店のご提案により、既存躯体を残して新たなビルを建てるという全国でも珍しい試み。環境に配慮したオフィスのニーズに合致した」とした上で、「20年にビルを取得し、21年に引き渡しを終え、新たなオフィスを開発しようとする中、博多コネクティッドボーナスの認定を受けたことはとても良かった。良いテナントに入居いただけるよう最善を尽くしていきたい」と話した。福岡市中心部でのオフィス開発は今回が初めて。三宅社長は「福岡県内では小倉駅前にオフィスビル、福岡市内で学生マンションを建設しているが、中心部でのオフィス開発は初めて。人口増が続いており、オフィスや住宅、物流などさまざまな開発案件を手掛けていきたい」とさらなる事業展開に意欲を見せた。