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博多駅前3丁目に11階建てオフィスビル 九州勧業
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週刊経済2021年10月26日発行
来年1月着工、23年4月末の完成予定
福岡市内でオフィスビルや駐車場などを運営する九州勧業㈱(福岡市博多区店屋町、太田禎郎社長)は、同市博多区博多駅前3丁目にオフィスビルを建設する。来年1月着工、2023(令和5)年4月末の完成予定。
昨年4月に博多駅前1丁目に完成した「九勧承天寺通りビル」に続く開発で、プロジェクトの名称は「(仮称)九勧博多駅前3丁目ビル計画」。同社が市内に展開するオフィスビルでは10棟目。場所はANAクラウンプラザホテル福岡や明治公園などに近い同社運営の駐車場に建設するもので、敷地面積は約1202㎡。鉄骨造り11階建てで、延べ床面積は7788㎡。1階に商業店舗、2階から10階がオフィスフロアで、最上階となる11階には屋上テラスなどを設ける。天井高は2・8メートルで、奥行きは約12メートル。基準階の貸室面積は561㎡(10坪)で、最大4分割の利用ができる。屋上テラスが設けられる最上階には、テナント用に時間貸の会議室(収容人数12人)やパントリーを設置することで、共用スペースの充実を図るほか、感染症対策を講じることで、コロナ禍を機にニーズが高まる「安心・安全」の向上にも取り組む。
業務管理部の矢上克洋次長は「オフィスについてはコロナ禍の影響はそれほど大きくなく、今後も旺盛な需要が見込まれることから建設に至った」と経緯を説明、管理開発部長の安部章理事は「駅に近いという好立地でありながら、博多口に近いエリアは手ごろな規模の最新オフィスが少ない。今後、博多コネクティッドによるオフィスの建て替えを控える中、移転需要としてのポテンシャルも高い」と話している。
同社では、「九勧承天寺通りビル」は基準階の貸室面積で1034㎡(324坪)を確保し、東京に本社を置く大手企業の支社、自動車部品メーカーの設計・開発拠点などを中心に入居が進んだことから、駅前3丁目の新ビルには30坪~50坪のニーズが高い地場企業を中心に募集活動を展開していきたいとしている。