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博多駅前3丁目に非接触型ホテル 東京の西武・プリンスホテルズワールドワイド


週刊経済2022年10月18日発行

九州初、全190室

ホテル運営の㈱西武・プリンスホテルズワールドワイド(東京都豊島区、小山正彦社長)は10月13日、福岡市博多区博多駅前3丁目に「プリンス スマート イン 博多」を開業した。
場所は博多駅前68号沿い、日本政策金融公庫福岡支店そば。県内の西武グループのホテルは、北九州プリンスホテルの閉館以来15年ぶり。「プリンス スマート イン」は同社が2020年から展開を開始した若年層ターゲットのブランドで、全国5店舗目、九州では初出店となった。ICTやAI技術を導入した非接触型のサービスを基本とし、スマートフォンアプリで予約からチェックイン・チェックアウト、客室の開錠・施錠などができる。建物は14階建て、客室はツインルーム74室、ダブルルーム116室の計190室で、広さは約14㎡から約29㎡。全客室に多言語対応スマートスピーカーを設置しており、客室の機能や使用方法などの質問に応える。1階にはテナントでレストラン・カフェ「comecomeBURGER 博多駅前店」がオープンし、イートイン(約50席)やテイクアウトが可能。宿泊者には無料で朝食メニューを提供する。宿泊料金は朝食付きで1室1万円前後から。従業員は木之下大介支配人をはじめ14人。
10月7日に開いたオープニングセレモニーで、小山社長は「再開発が進んでいることや、アジアとの近接性などのポテンシャルの高さから、福岡出店を決めた。全国旅行支援やインバウンドの水際対策緩和のタイミングで開業できたことを追い風に、最初の週末には80%以上の予約が入っている。世界に向けて福岡の魅力をPRする旅行の拠点として、国内外の観光復活に貢献したい」とコメント。九州では、来年宮崎市にも開業を予定しており「チャンスがあれば、さらに九州の拠点を増やしていきたい」と話した。