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博多郵便局の機能を東区の新拠点に一部移転   日本郵政公社   「移転後、局舎の建て替え計画は無し」


 日本郵政公社は、博多郵便局(福岡市博多区博多駅中央街)の機能の一部を、福岡市東区蒲田に建設する新拠点に移転する。
 新拠点の場所は、同町の九州自動車道福岡インターチェンジ(IC)近く。既に、土地を取得済みで、敷地面積は約4万8,000平方メートル、建築面積は約3万平方メートル。06年度早々にも着工し、来年3月に完成予定(開業時期は未定)。
 移転するのは、いわゆる「地域区分局」の機能。博多郵便局は、郵便番号の上2ケタが「81」の地域を担当する地域区分局の機能を持っており、それらに関係する部署が移転することになる。自動車による輸送がメーンであるため、IC近くに拠点を開設する方が利便性が高いと判断した。同九州支社福岡県本部広報室によると、移転先の拠点は九州最大の規模。
 一方で、窓口や貯金・保険の営業部門、集配部門などの機能はそのまま博多郵便局に残す考え。
 今回の機能移転は、JR九州が進める博多駅開発とは直接的に関係は無い。しかし、博多郵便局は博多駅に隣接しているため、周辺地域も含めた開発気運が高まっている中で、機能移転後の局舎の姿が注目されている。
 ただ、同広報室では新拠点への機能移転は「郵便物の取扱量が増えて局舎が手狭になったことが第一義的理由」と話している。現在、博多郵便局では取扱量の増加によって、郵便物の一時的な保管に市内の倉庫を借りることもあるという。そのため、機能移転後は、そのような外部に委託していたものも局舎内で対応すると同時に、窓口や集配、保険業務などが引き続き空いたスペースを使用するため、「現時点で、特に博多郵便局の建て替え計画は無い」(同広報室)としている。