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博多織ネクタイの新商品を発売 岡野
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初年度売上高2千万円を目指す
着物、染織品の制作、販売を手掛ける㈱岡野(那珂川市片縄東1丁目、岡野博一社長)は3月28日、博多織ネクタイの新商品を発売した。
2019年から博多織の織技術を生かしたネクタイ「ERIOBI」を販売しており、今回の新シリーズでは、色展開や柄のバリエーションを増やしたことに加え、ビジネスシーンだけでなく、カジュアルやフォーマルな場などさまざま場面で使用されることを想定した新商品として販売する。名称は「衿結(えりゆい)」。剣幅約8㎝。全長約145㎝。素材は絹100%。柄は、博多織の代表的な織模様である献上柄(独鈷華皿・どっこはなざら)の「献上博多シリーズ」2種類と、葛飾北斎が制作した模様をあしらった「葛飾北斎シリーズ」3種類を展開。各柄は、厄除けや浄化、健やかな成長、魔除けなどの意味をもつ。各シリーズ色は、青系、黒系、ワイン系を用意している。価格は1万6280円(税込)。初年度売上高2千万円を目指す。販売は直営の博多リバレイン店(福岡市博多区下川端町)、GINZA SIX店(東京都中央区銀座6丁目)と自社EC店舗。同社は「ビジネスや婚礼などさまざまな人生の節目に訪れる結びの場面で活躍するというメッセージを込めた新シリーズ。20歳代からシニア層まで幅広い年代をターゲットに、ビジネスやカジュアル、パーティーシーンまで対応可能な色、柄となっている。年間2万本の販売を目指し、国内だけでなく海外にも模様の意味を伝えていきたい」としている。
同社は1897年1月設立。資本金2500万円。売上高4億円(2019年9月期)。従業員30人。124年続く博多の織元。
2020年4月14日発行