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博多湾の人工島に40階建ての超高層分譲マンション   新栄住宅   3棟を連結し、高さは九州一の145m


 福岡市中央区大名2丁目の地場大手マンション開発・新栄住宅株式会社(木庭兌社長)は、博多湾に整備中の人工島(アイランドシティ)に40階建ての超高層分譲マンションを建設する。早ければ来年3月末までに着工し、2008年度の完成を目指す。
 人工島の開発を進める福岡市と第3セクター・博多港開発株式会社が、人工島東側の博多港開発株式会社1工区の約5.8haを対象に開発事業者を公募していたもの。9月6日までに3件の応募があり、同社を代表幹事会社とする5社の企業連合体が選ばれた。開発用地の場所は、人工島の東南部に位置し、人工島と市街地を結ぶ両橋にはさまれた御島かたらい橋西側。現在は「アイランド花どんたく」の会場となっている。
 用地は3カ所に分かれ、このうち同社が担当する高層マンションは西側の「画地1」に建設される。敷地面積は1万4,100平方メートル。40階建てマンション3棟を低・中・高の3カ所で連結し、空中庭園を設置する構造。高さは3棟とも約145mで、マンションとしては九州で最も高いという。建物は免震構造で、スカイガーデンを設置し、駐車場屋上庭園も配置する計画。延べ床面積は約6万2,000平方メートルで、分譲戸数は約420戸。早ければ今年度末に着工し、2008年8月~9月の完成を目指す。
 このほか同社では、「御島かたらい橋」に最も近い市街地側の用地「画地2―2」の開発も担当する。敷地面積は1万7,200平方メートルで、賃貸と分譲住宅約320戸やSOHO型オフィス、生活利便施設を建設。建物は12階建てで、延べ床面積は約6万6,000平方メートル。完成は2009~2010年度になる見込み。

 4社で賃貸マンション620戸などを建設
 また、「画地2―2」北隣りの「画地2―1」には、同社を除く4社が、賃貸住宅やオフィス、生活利便施設を建設する。
 事業予定者は、シンガポール政府系デベロッパーのキャプタランド・リミテッド・グループ(キャピタランド・ジャパン株式会社)、オリックスと新日本製鉄が出資するエヌエル都市ソリューション有限会社、日立系で不動産仲介やアウトソーシングの愛宕産業株式会社で構成するC・N・Aグループと大分県佐伯市の海運・船会社の伯洋海運株式会社の4社。
 敷地面積は2万7,000平方メートル。建物は2棟を建設し、16階建て及び2階建てが延べ床面積約4万1,000平方メートル。15階建て及び6階建てが延べ床面積約3万8,000平方メートル。賃貸住宅の供給戸数は620戸で、2006年度末~2008年度の完成を目指している。
 同開発事業は、事業全体のまちづくりのイメージを「未来・希望・挑戦」に置き、総事業費は約350億円になる見込み。土地価格は、いずれの用地とも1平方メートル当たり12万円。