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博多港と敦賀港を結ぶ新規RORO船 東京の近海郵船


7月にも2船目が運航

内航船社の近海郵船㈱(東京都港区芝大門1丁目、田島哲明社長)は4月1日、博多港と福井県・敦賀港を結ぶ新規航路を開設した。
日本海側で九州と本州を結ぶ定期航路では13年ぶりに就航した。船舶名は「なのつ」で、貨物を積むトレーラーの荷台部分だけを運搬する「RORO船」で運航する。船体は全長167メートル、8348トンで、シャーシ120台、乗用車150台が積載可能。これまで博多港から出航するRORO船は、東京港、沖縄・那覇港を結ぶ航路のみで、輸送手段においても陸送をはじめ太平洋、瀬戸内海の船便が主だった。今回新たに太平洋側の新規物流ルートを確保し、災害リスクの分散に加え、同社敦賀港から北海道・苫小牧を結ぶ接続航路によってこれまで課題だった福岡と北海道を最短で結ぶ路線が完成することになるという。現在は週3便体制で運行しており、今後は今年7月にも第2船目を配給し、日曜を除くデイリー運航を実施する。
4月1日午後10時に敦賀港を出発したなのつは、2日午後5時ごろ箱崎埠頭に入港。入港式典を開き、光山裕朗福岡副市長や貞刈厚仁元副市長らが出迎えた。光山副市長は「北海道との海上輸送ルートにおいて物流拠点で博多港を次のステージに押し上げたい」と期待を語った。田島社長は「当社の新航路として福岡線は20年ぶり。国内物流の強じん化の一翼を担う」と意気込んだ。

2019年4月16日発行