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博多区祇園町の善照寺敷地内にホテル2棟建設へ 神奈川と東京の小田急電鉄
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週刊経済2023年11月21日発行号
福岡での建設はグループ初
鉄道事業、不動産業などの小田急電鉄㈱(神奈川県海老名市、東京都新宿区、星野晃司社長)は、宗教法人善照寺(福岡市博多区祇園町)敷地内にホテル2棟の建設を予定している。小田急グループが福岡県にホテルを建設するのは初。
同寺が所有するビルの老朽化により建て替えを検討していた際、同グループ会社で、京都などでホテル運営をするまちづくり関連事業企画のUDS㈱(東京都渋谷区、黒田哲二社長)とつながったのを機に建設に着手するもの。2020年に着工予定だったが、コロナ禍の影響で事業の再検討を進めている。ホテル事業を成長分野と位置付ける同グループでは、宿泊特化型とコンドミニアム型(キッチン、リビング、ベッドルームなどを備えたホテル)を建設し、国内外からの観光、ビジネスなど多様なニーズに対応していく。宿泊特化型ホテルの敷地面積は941㎡。鉄骨造14階建てで、延べ床面積4892㎡、客室は165室。コンドミニアム型ホテルの敷地面積は352㎡。鉄筋コンクリート造10階建てで、延べ床面積1470㎡、客室数は31室。両ホテルの運営はUDS社が担当し、着工日、客室単価などの料金、客室の専有面積は未定となっている。同社では「小田急グループでは地域の魅力を引き出すホテルの積極出店計画を掲げてきた。多様なニーズに対応できるホテルにしたい」と話している。
同社は1948年6月設立。資本金603億5900万円。従業員数3712人。2023年3月期売上高1440億5800万円。