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博多区祇園町に計196室のホテル2棟開業 小田急電鉄
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22年春に福岡市内初進出
小田急電鉄㈱(東京都新宿区、星野晃司社長)は10月3日、福岡市博多区祇園町で2022年春の開業を目指しホテル2棟を建設すると発表した。福岡市内でのホテル開発は初めて。
今回建設する2棟のホテルは、14階建て延べ床面積4892㎡の宿泊特化型(165室)と、10階建て延べ床面積1470㎡のコンドミニアム型(31室)のホテル。場所は、国体道路沿い。宗教法人善照寺が所有するビルの後継になる。客室単価は、宿泊特化型ホテルが約1万円、コンドミニアム型は1万5000円を想定しており、2棟のホテルの運営は、京都などでホテル運営の実績を持つまちづくり関連の事業企画会社・UDS㈱(東京都、中川敬文社長)が担うという。
同社CSR・広報部は当誌の取材に対し「2棟いずれのホテルはともに同等程度のグレードを想定する周辺の他のホテルよりも客室面積をやや広く取る予定」と開発計画の一部についてコメント。また、同社は現行の中期経営計画で「ホテル事業の拡大」を掲げている。沿線内外問わず一定の需要が見込めるエリアで、その地域の魅力をプロデュースするようなホテル出店を推進しているという。同社は「今後インバウンドの増加が期待できる福岡・博多の地を選んだ」と話し、今後の福岡での展開、展望について「現時点で今回の2棟に続く具体的な開発案件はないが、積極的に事業機会を探しており、これからも検討していきたい」と意欲を示していた。
同社では現在、京都府と沖縄県でホテルを展開。九州ではこれまで大分市内で1975年からホテルを運営していたが、2002年に売却し撤退している。
2019年10月29日発行