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博多区東那珂1丁目に物流機能を持つ福岡店新築 名古屋市のサンゲツ 総事業費35億円をかけ


 インテリア商社大手の株式会社サンゲツ(名古屋市、日比賢昭社長)は来年八月をめどに福岡店(福岡市博多区板付一丁目)の新築移転を計画、同区東那珂一丁目で物流機能、ショールームを持つ福岡店を建設してい る。
 同店では、この数年の業容拡大によりカーペットなど床材用の倉庫を増設して対応してきたが、業務の非効率化や設備の老朽化などから新たに社屋を建設して移転するもの。
 場所は県道112号沿いにある明治乳業株式会社福岡工場跡地。敷地面積は 一万四千八百四十三平方メートルで現福岡店(敷地面積七千五百九十平方メートル)の約二倍となる。建物は鉄骨造四階建てで、建築面積は七千百十四平方メートル、延床面積は二万七百九十九平方メートル。一階が支店事務所、ショールームとなるほか、一階から四階までを吹き抜けとして自動ラック倉庫を設置。通常の小口在庫スペースも含め物流機能を拡充する。土地購入代も含めた総事業費は約三十五億円。すでに六月十六日に着工しており、来年八月十日の完成を目指している。同社では「物流センター機能、オフィス機能、ショールームをあわせもつ社屋となる」と話している。
 建設地の明治乳業福岡工場跡地は、南福岡工場(鹿児島県)などと統合して新設された九州工場(福岡県八女市)稼働(〇二年三月)を受け五月末に閉鎖、同社が〇二年十一月に購入していた。
 同社は一九五三年四月に株式会社山月堂として設立、七〇年四月に現社名に改称。八〇年十一月に名古屋証券取引所第二部に株式を上場(八九年九月第一部に昇格)、九六年十二月には東証一部に株式を上場している。資本金百三十六億一千六百十万円。従業員一千二十人。二〇〇三年三月期決算の売上高は一千五十六億四千九百万円、経常利益は八十三億五千四百円。

2003.08.20 発行 週刊経済より