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博多区の医療系システム開発会社を子会社化 JRQSS


週刊経済2022年7月20日発行

医療機関など新領域の展開加速へ

JR九州グループでシステム開発を担うJR九州システムソリューションズ㈱(以下JRQSS/福岡市博多区吉塚本町、香月裕司社長)は、6月30日付で医療系システム開発などの㈱ウイズユニティ(同区博多駅前3丁目、八木仁社長)の全株式を取得し、完全子会社化した。
JR九州グループ外の販路拡大を進める中期経営計画の一環で、ウイズユニティが得意とする電子カルテ、看護支援、医療事務、栄養管理といった医療系システム分野で、九州の医療機関など新領域への展開を進める。M&Aは2019年9月の㈱ビー・エス・エス(北九州市小倉北区、佐藤昭夫社長)以来、2社目。ウイズユニティは97年11月、㈱ウイズとして設立。資本金2千万円。決算期は10月末。従業員50人。代表は八木社長が続投し、JRQSSから副社長として最所祐一企画本部長、社外取締役に香月社長、坂本信幸事業開発本部副本部長、社外監査役に水城幸博企画本部管理部長が就任した。今後は、両社商材のクロスセルを通じた相乗効果の創出、および人材、技術交流を促進し、20年6月に新設したシステム開発機能を提供するJRQSSの専門拠点「デリバリーセンター」の体制強化に取り組んでいく。最所企画本部長は「顧客に信頼される情報サービス企業として、さらなる成長に挑み、九州の持続的な発展に貢献したい」と話している。