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卒FIT電力の受け付けを開始 新出光
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1kWhあたりの買い取り単価は8~9円
石油製品販売大手の㈱新出光(福岡市博多区上呉服町、出光泰典社長兼グループCEO)は、家庭用太陽光発電の固定価格買取制度(FIT制度)の期間満了を順次迎える「卒FIT電力」の受け付けを11月1日に開始した。
再生可能エネルギー電源を保有することで、エネルギー供給構造高度化法に対応し、事業運営に必要なエネルギーを100%再生可能エネルギーで賄うことを目標とする「RE100」をはじめとした、低CO2電力の需要に応えていく。
卒FIT電力買い取りの対象は10年間のFIT期間満了を迎え、かつ九州電力管内で低圧、10kW未満の人。11月から来年3月までの1kWhあたりの買い取り単価は、同社が一般向けなどに販売する「イデックスでんき」利用者は9円(税込)、それ以外が8円(同)。来年4月以降の買い取り単価は国内の景気状況などを勘案し、年度ごとに改定する。今年度内に「イデックスでんき」ホームページに登録フォームを作成する予定。また、代金の支払いは買い取り開始後、メーター検針を実施し、4月と10月の年2回、銀行振り込みで支払う。
同社は1926(大正15)年3月創業、55年3月設立。資本金1億円。従業員375人。SSの展開をはじめ、産業用大口需要家向けの燃料直売など九州の石油販売業で売上高トップ、九州有数のエネルギー商社。2019年3月期の売上高は2523億円。08年に創業100周年に向けたプロジェクトを立ち上げ、石油事業を維持しながら非石油事業の拡大を図る事業構造改革に取り組み、現在は石油、自動車、電力、オフィス、食と暮らし、不動産の6つの事業での成長を図っている。
2019年11月12日発行