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千葉県習志野市に国際物流事業の関東地区新拠点 西日本鉄道
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週刊経済2023年8月29日発行号
国内物流拠点におけるフラッグシップ
西日本鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、林田浩一社長)は来年1月、千葉県習志野市茜浜2丁目に国際物流事業の関東地区新拠点「にしてつ関東ロジスティクスセンター」を開設する。
新センターは延べ床面積が2万㎡規模と同社国内物流拠点におけるフラッグシップの位置付けで、国際物流事業本部の関東物流拠点の拡充で域内物流ネットワークの強化を図る狙い。半導体などの精密機器の保管や冷蔵倉庫による対応、顧客に代わって各作業を行うフルフィルメントセンターとしての提供など、多様で付加価値の高いサービスを提供する。さらに、グループの西鉄物流㈱(千葉県市川市)と協働し、関東エリアの集配送における、将来のトラック配送網の拠点化を目指す。グループ連携で航空・海運・ロジスティクス・国内輸送が一気通貫した、きめ細かなサービスを提供していく。
新センターは東関東自動車道湾岸千葉ICから車で約7分の場所に位置し、関東域内の集配送にも便利なほか、羽田空港・成田空港・横浜港・東京港から40㎞圏内と、航空・海上輸送サービスの提供に適した立地。敷地面積は8844㎡ 。一部鉄筋コンクリート造り4階建てで、延べ床面積は倉庫が1万6908㎡、事務所などが1188㎡の計1万9322㎡。建物は耐震設計で各階天井高5・5m、倉庫の床荷重1・5t/㎡。倉庫は1階が常温倉庫、冷蔵倉庫(定温定湿)、2~4階が空調倉庫の仕様。
新センターでは「物流の2024年問題」への対応を図るため、集配トラックを適正に運行管理するほか、DXの推進としてAIを活用した保管ロケーション管理、無人搬送ロボットを活用する。また、ESGの取り組みとして、太陽光パネルの設置によるクリーンエネルギーの活用、環境に優しいリチウムイオンバッテリー搭載のフォークリフトの運用拡大などを進める。このほか、従業員のウェルビーイングな職場環境の創出に向け、リフレッシュスペースや女性用パウダーコーナーなども整備する。