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医療器械経営許可を取得 上海経貿山九


医療関連の認証取得はグループ初

総合物流大手の山九㈱(本社東京都、本店・北九州市門司区港町、中村公大社長)の関連会社で、中国の現地法人・上海経貿山九儲運有限公司(上海市、南海平総経理、以下上海山九)は1月29日、国家薬品監督管理局から医療器械経営許可証(医療機器第三方物流)を取得した。医療関連の取り扱い認証取得はグループ初。
これは中国国内において、物流会社のような第三者に医療器械の保管、輸送などの取り扱いを許可するもの。上海山九の旗艦倉庫である浦東物流センター(上海市浦東新区)3万㎡のうち、5940㎡の専用エリアを登録し、専用フォークリフト、温湿度管理設備、保安設備などを備えた。ソフト面では最新の医療器械用WMSシステムを導入。リアルタイムで物流情報の見える化を実現するとともに、GS1(※)が定めるUDI(医療機器の固有識別)のデータ管理にも在中国日系企業として初めて対応可能となった。
同社では「浦東物流センターは、上海外高橋CY、保税区、自由貿易区、物流園区の近郊に位置する、国際物流にも適した立地性に優れた倉庫。自動車部品物流をはじめ、中国でこれまで培った高品質なサービスを医療分野においても提供し、さらなる物流サービスの拡充を目指していく」と話している。
上海山九は1996年10月設立。従業員1006人。上海を中心に江蘇省、浙江省、湖北省に延べ12万㎡の倉庫を有する。中国における山九グループ最大規模の現地法人。 山九は1918年10月北九州市門司区で設立。資本金286億1900万円。2018年3月期の連結売上高は5319億5600万円。従業員3万515人(連結、18年3月)。

2019年3月12日発行