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北部九州応援プロジェクトを実施 ANAグループ


福岡、大分線に割引運賃導入など

国内航空会社大手・全日本空輸㈱(平子裕志社長)などANAグループは7月28日、7月5日からの九州北部豪雨による観光需要の落ち込みに対応するため、北部九州応援プロジェクトを実施、福岡、大分と羽田などを結ぶ航空運賃の大幅値下げなどに踏み切る。

プロジェクトは航空運賃の値下げのほか、クーポン券活用によるパッケージ商品の値下げ、マイルを活用した募金の受付、ANAグループショッピングサイトでの北部九州産品の販売など4項目。航空運賃の値下げでは、福岡、大分と羽田、大阪、名古屋の定期路線の一部で先行予約の割引運賃「旅割55」(9月22日〜10月28日)、「旅割75」(10月12日〜10月28日)で運賃の値下げを実施。「旅割75」を利用した場合、福岡—羽田間が9700円〜、大分—羽田間が9800円〜となる。パッケージ商品の値下げでは、航空券とホテルがセットになった「旅作」の旅行代金が最大1万円割引になるクーポンを発行する。マイルを活用した募金では8月31日まで1マイル=1円換算で会員からの募金を受け付け、日本赤十字社や被災自治体に寄付を実施する。インターネットショッピングサイトでは8月上旬から北部九州産品特集を企画、商品購入で加算されるマイルが通常の3倍になるキャンペーンを実施する。

全日空九州支社長の宮川純一郎執行役員は「福岡—東京線をはじめ、ビジネス需要は旺盛な一方、観光商品の落ち込みは風評被害などの影響もあり、落ち込みが著しい。航空運賃やパッケージ商品の割引などを活用し、被災地復興に貢献していきたい」と話している。航空運賃の割引対象となる便は福岡—東京線が254便と257便、大分—東京線は796便と797便、福岡—大阪線の428便と421便、大分—大阪線の1688便と1689便、名古屋—福岡線の438便と449便、名古屋—大分線の3170便と3169便。

2017年8月8日発行