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北部九州の商業高校9校と高大連携協定 福岡大学商学部


週刊経済2022年1月18日発行

会計専門職の人材育成や起業家教育、地域連携強化

福岡大学商学部(第二部含む)は12月25日、公認会計士などの高度な会計専門職の人材育成を目指して北部九州の商業高校8校と、1月6日にはアントレプレナーシップ(起業家精神)教育機会の提供と地域課題解決に向けて福岡女子商業高校と「高大連携協定」を結んだ。
高校生の大学での学びに対する関心や意欲を喚起するとともに、進学の選択に資する機会の提供、大学教育との円滑な接続などを目的としたもの。高度会計専門職の育成については「会計専門職として社会に貢献したい」という強い意志を高校時代から持つことが重要だと考えており、高校生に高い目標を掲げて勉強に取り組んでもらうための連携を図っていく。福岡大学商学部(第二部含む)は、公認会計士など会計プロフェッションの育成を目的とした会計専門職プログラムを設置し、これまで36人の公認会計士の合格実績を持ち、税理士や国税専門官などの進路を選択する学生もいる。今回の高大連携では、このような特色ある教育の機会を早期に連携校の高校生に提供することで、高校生一人ひとりの個性ある能力の伸長に寄与すると同時に、優秀な学生の獲得を目指す。協定高校は福岡県立博多青松高校、福岡市立福翔高校、久留米市立久留米商業高校、福岡常葉高校、佐賀県立佐賀商業高校、佐賀県立鳥栖商業高校、長崎県立佐世保商業高校、熊本県立熊本商業高校。
一方、起業家教育については、同学部は2019年から福岡女子商高と連携して学生が特別講師として高校生に起業家教育の授業をするほか、地域特産品などの販売実習「女子商マルシェ」を実施している。今後はこれらを継続するとともに、環境変化に応じて取り組みを更新していく。また、福岡女子商高は那珂川市で唯一の高校であることから、地域と高校の連携をさらに強固にするために、地元経営者による講演や大学生が介在するワークショップの実施などで、地域課題の解決に向けた取り組みを進めていく。