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北米向けミニバン「クエスト」を生産開始  日産車体九州    10年度の生産台数は約7万台に


 日産車体株式会社(神奈川県平塚市、渡辺義章社長)の生産子会社、日産車体九州株式会社(京都郡苅田町、同社長)は12月14日、北米向けミニバン「クエスト」の本格生産を始めた。
 クエストは93年の発売開始以来、日産米国工場で生産されていた北米向けのミニバン。モデルチェンジを機に同社に生産を移管した。今回の生産開始で、当初計画していたすべての車種を生産することになった。同日、麻生渡知事らが出席して記念セレモニーが同工場であった。
 渡辺義章社長は「新設の工場で新型車4車種を連続して生産するケースはかつてない試み。わずか1年という限られた期間で当初の計画を達成できたのは全スタッフの大きな誇り。グローバル競争が激化する中、日産グループのナンバー1のベンチマークとなれる工場を目指していきたい」と意気込みを語った。
 同社は07年5月設立、08年2月に日産九州工場敷地内に延べ床面積7万55百平方mの新工場を着工、09年4月に完成した。同12月から中近東向けSUV「パトロール」の生産を開始、10年4月に北米向けSUV「インフィニティQX56」、7月には国内向け高級ミニバン「エルグランド」の生産を、それぞれスタートさせている。10年度の生産台数は年間7万台になる見通し。現在の従業員数は約1千人。