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北側拡張エリアで道路工事など急ピッチ 福岡空港


週刊経済2023年2月21日発行

増設滑走路の本体工事も本格化

福岡空港では、2025年3月(24年度末)の運用開始を目指し、国による増設滑走路工事が本格化している。
増設滑走路事業を担当する九州地方整備局博多港湾・空港事務所福岡空港整備推進室によると、15年度から着手した工事は現在、昼夜を問わず進行しており、昼間の時間帯を中心に北側拡張エリアではGSE(地上支援)車両、国内線と国際線を結ぶ空港用連絡バスの専用道路の工事などが急ピッチで進められている。一方、空港施設の運用が終了した深夜から早朝にかけての時間帯では、既設滑走路(2800メートル)と増設滑走路(2500メートル)の液状化対策としての地盤改良工事や、増設滑走路の本体工事、それに伴う誘導路の工事なども動き始めている。
国の増設滑走路事業は、1本の滑走路による発着回数が日本一で、航空機の混雑が常態化していた空港の機能強化を目的に進められているプロジェクト。工事は24年前半に完成し、フライトチェックなどを経て、年度末の25年3月の運用開始を目指す。滑走路が増設される国際線側では、運営会社・福岡国際空港㈱による国際線ターミナルの増改築事業も進んでいる。