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北九州響灘地区に大型LNG受入基地  西部ガス    総投資額700億円、2014年稼働へ


 西部ガス株式会社(福岡市博多区千代1丁目、田中優次社長)は、北九州市若松区の響灘地区に大型LNG(液化天然ガス)船の受け入れが可能な大型LNG受入基地を建設する。6月に着工、2014年11月の稼働を目指す。総投資額は約700億円。
 低炭素化社会の進展に伴い、二酸化炭素(CO2)排出量の少ない都市ガスの産業用分野を中心とする需要拡大を見込んで大型投資に踏み切る。また、高圧導管の整備により、福岡県内に分散している設備を集約化し、コスト低減を目指す。さらに大型LNG船が受け入れられることで調達先の多様化が可能となり、最大20%の調達コスト低減を見込んでいる。場所はひびきコンテナターミナルの対岸地区で、敷地面積は約25万平方m。18万klのLNGタンク2基を置くほか、LNG気化器、ローリ出荷設備、外航LNG船受入バースなども備える。大型基地の稼働により、北九州工場(北九州市若松区)、福北工場(福岡市東区)は順次廃止する。同社では「天然ガス供給基盤を大きく改善する中核基地となり、経営基盤の強化につながる」と話している。