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北九州空港に国際貨物定期便  大韓航空


仁川―ロサンゼルス経由便で週2便

韓国・大韓航空は11月30日から、仁川空港と北九州空港間で国際貨物定期便の運航を開始した。同社は2010(平成22)年以降、年複数回にわたって大型貨物専用機でチャーター便を就航してきたが定期便としては今回が初めて。日韓関係の悪化で、旅客便の需要は落ち込んでいるものの、貨物便については仁川空港のハブ機能が高いことなどを背景に北九州からの需要も見込めるという。
仁川とロサンゼルスを結ぶ定期便の週2便のうち、ロサンゼルスから仁川行きの便を北九州空港に経由させることでネットワークを構築した。使用機材は大型貨物機のB747‐8F機。水曜と土曜日の週2便。運航スケジュールは午前0時にロサンゼルスを出発、午前5時半に北九州空港に到着、同8時半に出発し、仁川には同10時10分着。初便は半導体や自動車関連を中心に約51トンの貨物を搭載し、仁川に向けて出発した。
24時間運用の北九州空港では現在、ANAホールディングス傘下のANAカーゴが、那覇との間に週5便で定期便を運航している。路線の誘致活動に取り組む北九州市空港企画課では「大韓航空の乗り入れで国際貨物定期便の複数化が実現した」とした上で、「北九州からスピーディーに届けることができる仕向地が大幅に広がり、九州・西中国エリアの荷主企業にとっては陸送費や生産工程の効率化などにつながる。ぜひ利用してほしい」と話している。

2019年12月24日発行