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北九州本社を開設 東京の新ケミカル商事


東京、九州の2本社制に

化学品・建材商社の新ケミカル商事㈱(和久田茂彦社長)は4月1日、北九州市小倉北区浅野2丁目に登記上の本社を開設し、東京、九州の2本社制にした。
同社は北九州市や福岡市中央区など福岡県内3カ所に拠点を置いており、重要な取引先が多く、中国やASEAN諸国との都市間連携を推進する北九州市に本社を置くことで、同市との連携を強化する。場所はJR小倉駅北側の「KMMビル」5階で、本社部門と九州営業部が入居している。事務所面積は383㎡。北九州本社には北九州企画部を設置、さらに新規開発部門であるNB推進部も新設する(主にニッチトップ企業との事業開発を担当)。また人員を再配置して北九州カスタマーセンター機能強化を進めていく。移転後、東京本社は全社の企画部門のほか、経理・財務管理上の効率性、金融機関などの円滑な取引を継続するため、一部本社機能を残し、上田哲則会長は北九州本社に常駐する。
同社は「中期計画の一環として取引先との関係強化で地域戦略の深耕をさらに進め、企業成長を目指す。またこれらの施策で取引先に当社機能を起用いただけるよう組織機能の強化・充実に努めていく」と話している。
同社は新日鉄住金化学㈱の商事子会社として2004年に設立。その後、セメント販売などの建材事業、化学品リサイクル事業、樹脂リサイクル事業などの事業買収などにより企業成長路線を進めてきた。資本金は4億円。出資政策の変更を経て、現在の株主構成は日豊ホールディングス㈱90%、新日鉄住金化学㈱10%。従業員約200人。売上高は約680億円。札幌や大阪、名古屋、上海、香港、マレーシアなどに事業拠点を置く。主要取扱品目はセメントや骨材などの建材、コークス、硫安等の肥料原料、液体アンモニア、その他各種化学品、樹脂および樹脂コンパウンドその他環境リサイクル事業(化学品リサイクル、樹脂リサイクル)。上田会長は福岡県出身。1952生まれの65歳。早稲田大学政治経済学部卒。

2018年4月10日発行