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北九州市響灘地区のLNG火力発電所の開発会社 九州電力と西部ガス


週刊経済2022年4月12日発行

来年初め着工、25年度末の稼働目指す

九州電力㈱(池辺和弘社長)と西部ガス㈱(道永幸典社長)は4月1日、北九州市響灘地区でのLNG(液化天然ガス)を燃料とした火力発電所を開発・運営会社する「ひびき発電合同会社」を設立した。2023年初めに工事を開始し、2025年度末の運転開始を目指す。
資本金は1千万円で九州電力が800万円、西部ガスが200万円を出資。代表者には九州電力の阿辺政司(あべ・まさし)火力発電本部域外電源開発室室長が就いた。本社は暫定的に福岡市中央区天神2丁目の天神NKビル内に置き、今秋をめどに、ひびきLNG基地(北九州市若松区向洋町)の隣接地に建設する現地事務所に移転する予定。
ひびき発電所は、ひびきLNG基地の隣接地に建設するLNG火力発電所で、発電方式にCO2排出量が少ない最新鋭のコンバインドサイクル(※)を採用。出力は62万kW。カーボンフリー燃料(水素等)の活用を視野に入れた設備となり、同社では「2050年カーボンニュートラルの実現に向けて九州地域の発電設備の低・脱炭素化を進めることが可能になる」としている。
※ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた高効率の発電方式