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北九州市響灘地区にLNG火力発電所 九州電力と西部ガス


週刊経済2022年2月1日発行

25年度末の営業運転開始目指す

九州電力㈱(池辺和弘社長)と西部ガス㈱(道永幸典社長)は、共同で事業化検討をしてきた北九州市響灘地区でのLNG(液化天然ガス)を燃料とした「ひびき天然ガス発電所(仮称)」の建設を決めた。計画では2023年1月に着工、2025年度末の営業運転開始を目指す。
今後は4月をめどに九州電力が80%、西部ガスが20%を出資して運営会社を設立し、発電所建設に向けた動きが本格化する。建設予定地は北九州市若松区向洋町(ひびきLNG基地の隣接地)、開発規模は62万kW×1基。発電方式はガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた高効率の発電方式「ガスタービンコンバインドサイクル方式」を採用し、熱効率は約64%(低位発熱量基準)。
ガスタービンコンバインドサイクル方式はCO2排出量が少ない発電方式。カーボンフリー燃料(水素等)の活用を視野に入れた設備で、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた、九州地域の発電設備の低・脱炭素化を進めることが可能となる。両社では「エネルギーサービス事業を通じて、九州地域における低・脱炭素社会の実現と電力の安定供給に貢献していきたい」としている。