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北九州市若松区に水産飼料製造工場建設  フィード・ワン    投資額約50億円


 配合飼料の製造、販売などのフィード・ワン株式会社(横浜市神奈川区、山内孝史社長)は10月5日、北九州市若松区響町1丁目に水産飼料専用の新工場を建設すると発表した。来年3月に着工し、2017年3月完成、同年4月稼働予定。投資額は約50億円。
 これまで愛知県と兵庫県にある自社工場と一部製造委託している他企業で水産飼料を生産してきたが、需要の高い九州地区に生産拠点を構えることで輸送コスト削減を図り、水産飼料事業の拡大を目指す。名称は「北九州水産工場(仮称)」。新工場は敷地面積約2万平方mで、延べ床面積は約7000平方m。西日本エリアの主にハマチやブリ、タイ、カンパチのほかアワビ、ひらめなどの養殖場向けの飼料を手掛ける。新規雇用予定人数は20~30人。同社では「今後の需要が見込めるクロマグロ用飼料の生産も視野に入れた最新の製造設備を導入し競争力の強化を進めていきたい」と話している。
 同社は昨年10月に協同飼料株式会社と日本配合飼料株式会社が共同株式移転しフィード・ワンホールディングスを設立。今年5月にフィード・ワンホールディングスと協同飼料、日本配合の吸収合併契約を締結し、10月に現フィード・ワン株式会社に商号変更。資本金は100億円。決算期は3月末。従業員数は1031人。