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北九州市実証支援プログラムに採択 クアンド


週刊経済2022年9月21日発行

新製品の開発強化

現場向け遠隔ビデオ通話アプリなどを展開する㈱クアンド(北九州市八幡東区枝光2丁目、下岡純一郎社長)は8月26日、同市の令和4年度スタートアップSDGsイノベーショントライアル事業SIT‐K(シット・ケー)の実証支援事業に採択された。
シット・ケーは、北九州市が市内で実証実験するスタートアップ企業に対して、実証の場や協業機会の提供、ビジネスモデルの検証、試作品の改良に関わる費用の一部を最大250万円まで補助する事業。同社では、建設業や製造業向けに、現場と管理者が業務の指示や報告をビデオ通話でできる遠隔コミュニケーションツール「シンクリモート」を展開。製造業の多い北九州エリアや業界全体のDX推進が期待できるという点で採択された。今回受けるサポートや補助は、設備の保守・メンテナンスのメーカーや請負業者をターゲットに、現場の生産性向上や情報の一元化を可能にする製品「設備メンテナンス業務支援クラウド シンクデスク(仮)」の実証や開発に充てる。今後は、北九州市と専門家、大学、支援機関などと連携しながら年内をめどにニーズを調査し、ベータ版の提供を目指す。支援プログラムは23年3月まで(実証実験は2月まで)。
同社は2017年4月設立。プロダクト事業、DX事業など展開。