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北九州市の水素タウンで実証実験 矢部川電気工業
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水素燃料中の不純物を計測
アルミ精製制御装置製造の矢部川電気工業㈱(大牟田市浄真町、阪本英二社長)は3月18日から、北九州市水素タウン(北九州市八幡東区東田2丁目)で、水素燃料の分析実験を始めた。期間は2020年3月まで。
水素タウンは北九州市が岩谷産業㈱と共同で再稼働させた水素ビジネスに取り組む企業の実証フィールド。2012年から水素事業に参入しており、水素燃料中の低濃度の一酸化炭素を分析する「水素燃料CO濃度計測装置」を同所のエコハウス内に設置。実験データは遠隔監視システムでインターネットを通じ、リアルタイムに監視ができる。一酸化炭素濃度が水素燃料の規定を超えるなど異常が発生した場合は、警報メールが届く。分析の基準となる標準ガスで自動校正するため、専門の分析員や定期校正は不要。同装置の検出部分は九州大学、西部ガス、東京ガスらと共同開発した「水素ポンプ型センサーセル」を使用している。阪本一平会長は「無人で、連続分析計測が可能。水素燃料CO濃度計測装置の価格は約300万円を想定しており、拡販していきたい」と話している。
同社は1964年3月設立。資本金2500万円。従業員19人。
2019年5月14日発行