NEWS

北九州市のスタートアップ向け事業化支援事業に クアンド


週刊経済2021年10月5日発行

現場向け遠隔作業支援ツールの販路拡大へ

現場向け遠隔作業支援ツールなど展開の㈱クアンド(北九州市八幡東区枝光2丁目、下岡純一郎社長)は9月16日、北九州市の「令和3年度スタートアップSDGsイノベーショントライアル事業(事業化支援事業)」に採択された。
製造業や建設業、その周辺領域において現場で働く人の作業を支援する遠隔コミュニケーションツールとして2020年11月に正式リリースした「SynQ Remote(シンクリモート)」の市場への適合や販路拡大を図る。シンクリモートは、現場の作業者と事務所など遠隔地にいる管理者をリアルタイムでつなぎ、ポインタや音声文字交換、描画による遠隔指示、現場の遠隔撮影・録画が可能。今回の事業により、市内企業への販売だけに留まらず販売パートナー契約や共同研究開発により事業を加速していく。
同事業は北九州市から認定を受けたベンチャーキャピタルから出資を受けているスタートアップが対象となっている。新たな産業の創出に向けた製品・サービスの事業化の取り組みによりSDGs未来都市の実現に貢献する事業が対象で、その費用のうち最大2千万円の補助を受けることができる。
同社は2017年4月設立。資本金は390万円。事業内容はアプリケーション・Web開発、DXに関するコンサルティングなど。