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北九州市のふく太郎本部の株式取得 筑邦銀行


週刊経済2023年2月14日発行

合弁会社通じて事業承継を支援

㈱筑邦銀行(久留米市諏訪野町、佐藤清一郎頭取)は1月12日、事業承継ファンドの㈱事業承継機構(東京都千代田区、吉川明社長)との合弁会社を通じて、ふぐ加工食品製造加工の㈲ふく太郎本部(北九州市門司区白野江1丁目)の株式を取得した。
両社では後継者不在など事業承継に課題を抱える中小企業にファンド「ちくぎん事業承継投資事業有限責任組合」(ファンド総額10億100万円)を通じて投資して、事業継続や雇用の維持を目指す取り組みを2020年11月から実施。今回が2号案件となる。新社長には千葉忍氏、創業者で前社長の古川順一氏は相談役に就いた。合弁会社の㈱ちくぎん事業永久承継では同社の株式を永年保有し、事業継続を支援する。同行では「中小企業廃業の急増により、25年頃までに約650万人の雇用、約22兆円のGDPが失われる可能性がある『2025年問題』が問題視されている。事業承継問題を積極的に解決し、『必要な企業は地域に残す』『地域の雇用を守る』ことで、地域とともに成長・発展していくことを目指す」と話している。