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北九州市のひびき工場で汚泥をバイオマス燃料化 サニックス


週刊経済2021年4月27日発行

3月から実証実験

環境衛生業㈱サニックス(福岡市博多区博多駅東2丁目、宗政寛社長)は、北九州市若松区のひびき工場で3月から有機廃棄物処理で発生する汚泥をバイオマス燃料化する実証実験を開始した。
ひびき工場では、有機性廃液などの産業廃棄物を処理しており、浄化処理過程で発生する汚泥を脱塩・乾燥し、化石燃料に変わる固形燃料にするという取り組み。実証実験の後、2023年度の事業開始、年間5400トンの燃料製造を目指している。この燃料を石炭の代替として使用した場合、CO2排出削減量は年間最大1万1060トン、一般家庭6420世帯分の年間排出量に相当するという。
ひびき工場は、産業廃棄物である廃液を脱水し、微生物の力で浄化処理する工場として、2000年に完成、廃液のみを処理する施設としては国内最大規模で、今年2月現在で231万5875トンを中間処理している。また2018年からは、飲食店の厨房廃液などから油分を濃縮する再生油製造事業を開始し化石燃料の代替燃料として販売している。