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北九州市などの「実感値」、「予測値」が過去最高 県不動産鑑定士協会


週刊経済2023年9月12日発行号

第17回の不動産市況DI調査

公益社団法人・福岡県不動産鑑定士協会(事務局・福岡市博多区祇園町、井上真輔会長)が8月22日、第17回の不動産市況DI調査を発表した。
県内の不動産事業者に聞き取り調査し、458社から回答を得た。地価について「上昇」「横ばい」「下落」の3択で回答してもらい、各回答率のうち「上昇」から「下落」をひいた値をDIとして算出。調査は2015年以来、1月と7月の年2回に実施し、現状を「実感値」、今後半年間の見通しを「予測値」として発表している。
地価動向の「実感値」を見ると、県全体は前回並みの大幅なプラスで、福岡市、北九州市では過去最高値を更新した。前回調査と比較し、県全体は0・1ポイント減の44・6%。地域別では福岡市が1・3ポイント増の66・0%で、北九州市は15・0ポイント増の42・5%、久留米市では1・3ポイント減の46・8%となった。一方、「予測値」は県全体、北九州市、久留米市で過去最高値を更新。福岡市では上昇感に落ち着きが見られた。県全体は0・7ポイント増の26・6%。北九州市が大きく改善し11・6ポイント増の33・1%、久留米市では5・5ポイント増の36・4%で、福岡市が4・4ポイント減の34・7%。そのほか、取引件数の「実感値」と「予測値」を見ると、前回調査に続いて戸建販売件数、マンション販売件数や仲介物件件数、建築件数の全項目でマイナスとなった。