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北九州市と脱炭素社会実現に向けた協定結ぶ 九州工業大学


週刊経済2022年5月3日・10日発行合併号

再エネ100%電力普及で連携

国立大学法人九州工業大学(北九州市戸畑区仙水町、三谷康範学長)は4月22日、北九州市(北橋健治市長)と脱炭素社会の実現に向けて「再生可能エネルギー100%電力普及に関する連携」協定を結んだ。
2050年までの脱炭素社会の実現を目指して同市が進める公共施設や市内企業への再生可能エネルギーの導入、電動車の普及促進などの取り組みに参画する。九工大では次世代発電、蓄電技術の確立を通じた再エネ100%電力の普及や、電力分野におけるCO2排出実質ゼロを目指す取り組みを推進していく。具体的には、次世代型太陽電池の社会実装を目指した実証事業、竹の資源化を通じた脱炭素技術の開発、大規模蓄電池の制御手法の確立と社会実装を目指した実証事業など戸畑キャンパス・北九州市エコタウンセンターを中心に実施する計画。三谷学長は「北九州市に拠点を置く大学として、環境エネルギーの研究開発を推進し、脱炭素社会の実現に貢献したい」と話している。
また、同市は同日付で、九工大のほか㈱井筒屋(同市小倉北区船場町、影山英雄社長)、九州電力㈱(福岡市中央区、池辺和弘社長)、トヨタ自動車九州㈱(宮若市、永田理社長)とそれぞれ脱炭素社会の実現に向けた連携協定を結んだ。