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北九州市と北海道で衝突警報装置を導入 第一交通産業


昨年の福岡に続き364台に

第一交通産業㈱(北九州市小倉北区馬借2丁目、田中亮一郎社長)は10月以降、北九州市と北海道のグループ傘下のタクシーに衝突警報装置を導入する。

北九州市では小倉北区と小倉南区の約46%に当たる114台、北海道では札幌市と北広島市の約57%に当たる250台に順次導入を進める。両地区とも日立製の衝突警報装置HSK—CM3を導入し、昨秋には福岡都市圏の約82%に当たる370台に同機を導入している。前車との距離が設定値内に近づいたり、停車時に前車が発進して設定時間が過ぎると警告音が鳴る仕組み。また、ウィンカーを点灯せずに車線を踏み越えても警告音を発する。

乗務員の高齢化が進むなか、自動運転や自動ブレーキシステムがタクシー車両に標準装備されるまでの交通事故対策や安全運転教育を補うために導入するもの。効果を検証した上で、他のエリアにも順次導入していく方針。追突事故防止とともに乗務員に適正な車間距離の確保を習慣づけ、居眠りや漫然運転に伴う車線逸脱事故の防止効果を期待している。

2017年10月17日発行