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北九州テクノセンターに支所開設  海上災害防止センター    全国3拠点目


 北九州市が誘致した、海上災害の専門機関「一般財団法人海上災害防止センター」(本部・横浜市西区)の九州支所が4月11日、戸畑区中原新町の北九州テクノセンターに開所した。
 同センターは、海上を中心とする危険物災害へ専門的に対応できる人材・資機材を保有する機関で、東日本大震災時に千葉県市原市で発生したガスタンク火災などに出動した実績がある。これまで、拠点は本部と神戸市に設けている支所の2カ所のみだったが、活動拠点を九州地区にまで拡大する計画が浮上した際、事務所物件などを提示した上で北九州市が誘致に手を挙げ、九州支所の開設に至った。事務所は約100平方mで、従業員は4人。油災害対応車両やオイルフェンス等の機材を揃えた。支所開設に伴い自治体レベルでは初めてとなる災害時協力協定を北九州市と締結。実際の災害時の活動支援や事業所の保安教育などで連携していく。
 北橋市長は会見で「本市には石油コンビナート区域があり、危険物災害のリスクが高い地域。また、同センターと災害対応の委託契約をしている専門事業者が市内に10社あり、東九州自動車道の開通で九州南部へのアクセスも良好なことなどから、支所の誘致に至った」と説明した。