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北九州オフィスを移転 東京のGMOインターネット
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週刊経済2022年3月22日発行
200人規模へ向け採用強化
インターネットインフラ事業のGMOインターネット㈱(東京都渋谷区桜丘町、熊谷正寿社長)は3月9日、ITエンジニア部門の開発拠点「GMO kitaQ(キタキュー)」を、北九州市小倉北区京町の複合商業施設「セントシティ」12階に拡張し移転した。
「GMO kitaQ」は、2018年4月に同社エンジニア部門初の地方拠点として開設、約30人でスタートした。同社グループが提供するインターネットサービスのシステム監視・保守運用、開発業務を手掛け、21年12月末時点で約90人が在籍。事務所が手狭になったことから、市の紹介で同所への移転を決めた。新オフィスの延べ床面積は848・49㎡で、200人規模に対応する。機能強化やエンジニアのUIターン、地元の高等専門学校、大学などのインターン受け入れ、採用を進めていく。今年7月にはテクニカルサポート部門も加わり、170人体制になるという。内装デザインは、同社拠点のほか同市の百貨店・井筒屋の紙袋のデザインなどの実績を持つグラマラスの森田恭通代表が手掛け、「地産地消」をコンセプトに小倉南区・合馬地区の竹や小倉織を取り入れた。オフィス席のほか、同ビル上層階のロケーションを生かしたテラス席などを設け「いろいろな場所で仕事ができ、生産性が上がる」(森田代表)デザインとした。
オープニングセレモニーで、ビデオメッセージを寄せた熊谷社長は「小倉駅前の顔として親しまれているセントシティにオフィスを構えることができた。今後も北九州市の皆さんに愛されながら、地域活性化と雇用創出に貢献し、地域と一体となって発展していきたい」、出席した北橋健治北九州市長は「重厚長大というイメージがあった北九州で、4年前のGMO kitaQの開設は若者や女性にも大きなインパクトを与えた。本市も山口、九州の高専や大学ともパイプを大事にしている。良い人材を確保するというミッションに向けて、しっかりとお手伝いしたい」とあいさつした。