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北九州エコタウン内に非鉄リサイクル工場   日本磁力選鉱   投資額は約6億3000万円


 選鉱・製錬事業、産業廃棄物の処理・処分事業の日本磁力選鉱株式会社(北九州市小倉北区馬借3丁目、原田光久社長)が同市若松区響町1丁目に約6億3,000万円かけて建設していた非鉄リサイクル工場が、10月6日に完成、操業を開始した。
 場所は北九州エコタウン総合環境コンビナート内、名称は「ひびき工場」。敷地面積は2万2,000平方メートルで、敷地内に事務所棟(2階建、延べ床面積335平方メートル)、工場棟(平屋建、同600平方メートル)、製品ヤード(同331平方メートル)、原料ヤード(同1,333平方メートル)がある。同工場では家電や自動車などのリサイクル工場から出るラジエーター、ケーブル、被覆銅管のほか、アルミ缶、ミックスメタルなどの各種スクラップを破砕、分離、選別して再資源化する。リサイクル工場などから持ち込まれた各種スクラップは、まずハンマー破砕機にかけられた後、磁力選別機、風力選別機などでアルミ、銅、プラスチック・ゴム類などに分けられ、精錬メーカーなど素材加工メーカーに販売する。年間約2,000トンから2,500トンの処理が可能で、従業員数は10人。今回完成したのは第1期事業で、第2期事業は来年10月に着手予定、再来年4月の完成を目指している。完成後は敷地面積が3万7,100平方メートル、溶解や精錬するための設備を備え、年間約5,000トンの処理が可能になる。原田社長は「今後は非鉄リサイクル事業の強化を目指しており、ひびき工場は中心的な工場になる。第2期事業終了後には溶解・精錬が可能になるので、より高品質で、付加価値のついた原料をつくることが出来る。またエコタウン内に工場があるので、各種スクラップを排出する近隣企業との連携が深まるのではないか」と話している。
 同社は1949年2月設立、資本金4億4,860万円。従業員数は450人。売上高は146億2,500万円(04年9月期)。