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北九州のエコプラン研究所と資本業務提携 FCホールディングス
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発行済株式総数の64%を取得
交通・都市など調査・計画・設計コンサルタントを手掛ける㈱福山コンサルタント(福岡市博多区博多駅東3丁目、福島宏治社長)の持ち株会社、㈱FCホールディングス(同)は8月9日、動植物等の自然環境調査や環境アセスメント事業の㈱エコプラン研究所(北九州市若松区高須西1丁目、中山歳喜所長)と資本業務提携契約を締結した。
エコプラン研究所は、北九州市や国土交通省・環境省などの公共機関と建設コンサルタント会社などの民間企業を顧客に、動植物などの自然環境調査や環境アセスメント、トンボやホタルの生育環境に着目した自然環境設計(エコロジカルデザイン)ならびに低炭素型社会実現を促進するまちづくり計画の立案などを主な事業としている。今回の提携でFCホールディングスがエコプラン研究所の普通株式128株(発行済株式総数の64・0%)を取得。今後はグループで営む道路環境を中心とした環境分野に、エコプラン研究所の持つ動植物系分野の知見を加えることで、より高度かつ総合的な環境分野における技術力強化と競争優位性の確保を図り、さらなる発展を目指す。
エコプラン研究所は1992年2月設立。資本金1000万円。2017年12月期の売上高は1億7219万円、経常利益は45万円。従業員15人。同社では「以前から環境分野での取引関係があったが、株式を保有することで、同分野の技術分野の拡大による業務拡大が可能となり、より強固かつ永続的な協力体制が構築され、両社の企業価値向上に資するとの認識で合意した」と話している。
売上高は2・2%減の67億600万円
また同社の2018年6月期連結決算は、売上高が前期比2・2%減の67億600万円、経常利益が4・7%増の7億4800万円で減収増益だった。
得意とする交通マネジメント分野や老朽化対策分野、鉄道関係分野などの堅調な業務受注で、受注高は前期比10・7%増の71億8000万円となったものの、契約業務の一部に工期延伸が生じたことにより、売上計上が翌期にずれ込んだことから売上高は微減となった。利益面は、情報通信システムの積極活用や原価管理の徹底で、営業利益は同4・1%増の7億4500万円、当期純利益は同17・0%増の5億1000万円となった。
今期は売上高が前期比4・4%増の69億円を見込むが、利益面については労働時間削減を目指した生産工程の一部外製化費用と研究開発費の増加を織り込み、営業利益が同26・2%減の5億5000万円、経常利益が同26・5%減の5億5000万円、当期純利益が同41・2%減の3億円を見込んでいる。
2018年8月28日発行