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北九州―仁川間の国際貨物定期路線を拡充  大韓航空


5月9日から往復運航に

大韓航空は5月9日、北九州空港と韓国・仁川空港を結ぶ国際貨物定期路線を拡充、両空港間を往復運航することで、輸出入双方での利用が可能になった。
同社は昨年11月30日、米国・ロサンゼルスと仁川間の国際貨物定期路線のうち、週2便を北九州空港に経由させることで路線を開設。輸出のみに対応できる貨物路線だったが、往復運航によって輸入にも対応できる国際貨物定期路線となった。運航日は水曜日と土曜日の週2回。仁川を午後1時30分に出発し、北九州には同3時着。復路は北九州を午後6時30分に出発し、仁川着は午後8時着。使用機材は最大113トンの搭載が可能なボーイング747F貨物機。航空貨物の誘致に力を入れている北九州市空港企画課によると、生鮮品や生花、自動車部品、精密機器、医療用品など幅広い項目での利用が見込まれるという。
空港企画課では「輸出入双方での貨物サービスが提供できるようになり、これまで以上に北九州空港への受け入れが実現できることになる。九州・西中国地方の物流拠点空港を実現させていきたい」と話している。
北九州空港は24時間運用が可能な海上空港であることから、市は県と連携、国際線を含む貨物路線の誘致、定期便化に力を入れており、直近ではANAホールディングス傘下のANAカーゴが那覇を経由してアジア各都市とを結ぶ沖縄ハブ線(コロナウイルスの影響で運休)のほか、1月末にはロシアに拠点を置き、チャーターによる超大型貨物の航空輸送を展開するボルガ・ドニエプル航空とMOUを締結、同社のアジア地域における貨物拠点化に向けた取り組みを進めている。今回、往復運航となった大韓航空は、仁川を国際ハブ空港としているため、世界各地への国際航空貨物ネットワークを有している。

2020年5月19日発行