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前期比6・6%増の1万757件  17年度県内労働相談


9年連続で1万件突破

福岡県内の2017年度の労働相談件数は前期比6・6%増の1万757件で、3年ぶりに増加し、2009年度から9年連続で1万件を超える高水準が続いている。
昨年度に県内4カ所の労働者支援事務所(福岡、北九州、筑後、筑豊)が受けた労働問題に関する相談を県労働政策課がまとめたもので、最も多かった相談内容はいじめやパワハラなどの「職場の人間関係」で、前期比21・7%増の1705件。次いで賃金等の労働条件の引き下げなどの「労働契約」が同2・8%減の1654件、「賃金・退職金」が同7・4%減の1239件。上位3位の項目は変わらなかったが、「職場の人間関係」に関する相談が占有率で8年連続増え続けており、前年の2位から最多となった。4位は「労働時間、休日・休暇」で、同8・9%減の1042件。以下は「解雇」が同7・9%増の696件、「労働保険」が同18・4%減の649件、「就業規則」が同32・5%増の452件、「雇用に関すること」が同47・6%増の449件、「退職勧奨」が同59・6%増の305件と続いている。
労使別の相談件数では労働者からの相談が全体の91・5%を占める9841件で、このうち正社員は57・9%の5701件。非正社員が42・1%の4140件で、非正社員の占める割合が2・4ポイント増加している。労働者と使用者に間に立って意見の調整を図る「あっせん」については、前年度からの継続4件を含む26件。前年度に比べ6件減少した。26件のうち15件が解決し、解決率は71・4%だった。

2018年7月10日発行