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前期比12・6%減の9426件 18年度県内労働相談


10年ぶりに1万件下回る

福岡県内の2018年度の労働相談件数は前期比12・4%減の9426件で、3年ぶりに増加した前年度から減少に転じ、10年ぶりに1万件を下回った。
昨年度に県内4カ所の労働者支援事務所(福岡、北九州、筑後、筑豊)が受けた労働問題に関する相談を県労働政策課がまとめたもので、最も多かった相談内容は2年連続でいじめやパワハラなどの「職場の人間関係」で、前期比9・4%減の1544件。相談件数は減ったものの、占有率は16・4%で0・5ポイント上昇し、割合(占有比)は9年連続増え続けている。次いで賃金等の労働条件の引き下げなどの「労働契約」が同16・5%減の1380件、「賃金・退職金」が同13・1%減の1076件だった。
以下は4位「労働時間、休日・休暇」が同14%減の896件、5位「解雇」が同16・5%減の581件、6位「労働保険」が同13・4%減の562件。上位6位までの順番は前年度と変わらず、7位「雇用に関すること」が同6・6%増の482件、8位「就業規則」が同15・8%減の378件、9位「退職勧奨」が同30・1%減の213件、10位「苦情処理」が同18・8%減の189件と続いている。各項目とも軒並み件数が減少するなか、「雇用に関すること」が唯一前年度を上回った。
労使別の相談件数では労働者からの相談が全体の93・6%を占める8825件で、このうち正社員は63・4%の5598件。非正社員が36・6%の3227件で、正社員の占める割合が前年度に比べ5・5ポイント増加している。労働者と使用者に間に立って意見の調整を図る「あっせん」については、前年度からの継続3件を含む29件。前年度に比べ3件増えた。29件のうち10件が解決し、解決率は45・5%だった。

2019年7月2日発行