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前方後円型永久墓など第一弾エリアがオープン 新宮霊園


週刊経済2022年5月3日・10日発行合併号

総面積6・6ha、総工費14億円

粕屋郡新宮町大字立花口の(公財)新宮霊園(伊藤信勝理事長)が霊園東側の山手部分に開発していた前方後円型の永久墓などが完成し、4月16日に第一弾のエリアとしてオーブンした。
構想から3年間をかけて約6・6haのエリアに造成、開発を進めてきたもので、総工費は14億円。今回完成した前方後円型永久墓は、敷地面積約2千㎡で、全長53m・高さ3・5m。一人当たり30㎝×30㎝の遺骨埋葬用の個室スペースを地中に設け、墓石はなくプレートを付ける仕組みで、3100人分を納骨できる。墓参りの焼香や供花のためには、敷地内2カ所に祭壇を設けている。価格は一人28万円で、埋葬時に永久管理費として5万5千円が必要だが、未使用期間は管理費不要。日本初の本格的古墳型永久墓という。
また、樹木葬エリアは、広さ約900㎡に1620人分を埋葬。草花や樹木に囲まれたエリアにウッドデッキの見晴台やベンチ配置し、墓石はデザインや大きさが異なる5種類から選べる。樹木葬に隣接する合同供養墓「慈愛の鐘」は、高さ5mの鐘塔にスイング式ベルを設置し、左右に供養塔と納骨室を設けている。このほかにも10mを超える滝やその麓に仏像、休憩施設などを設置。第2弾以降は同エリアの南西側に宮殿の庭イメージしたガーデン墓、西洋風の野外納骨堂などを開発する計画で、今年9月に完成する。
同霊園は、1977年6月に創立。同年10月墓地経営許可を得て開園し、2012年に公益財団法人に移行した。総面積は22万2689㎡で、墓地総区画数は1万983区画。墓総数は約7100基。伊藤理事長は「時代とともに変化する多様なニーズに応えるため、新しい霊園づくりに取り組んできた。自然の中で安らかに眠っていただきたいという想いを第一義とし、公園墓地として新宮町と一体でまちづくりを続け、日々の暮らしの中で愛されるような霊園づくりを進めていきたい」と話している。