NEWS

前年より一人減の39人が入社  西部ガス


自由化後の競争受け「多角化」強調

都市ガス販売の西部ガス㈱(福岡市博多区千代、道永幸典社長)は4月1日、パピヨン24ガスホール(同所)で入社式を開催し、前年比1人減の39人が入社した。
新入社員の内訳は、大学院・大学卒が22人、高専卒2人、高校卒15人。男性28人、女性11人。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、報道陣含む参加者全員の検温、マスク着用などの対応を取ったほか、新入社員紹介、理念の唱和などの一部行事を省略。式は15分程度で終了した。
道永社長は新入社員の訓示で、「都市ガス自由化以降、九州電力との競争で約10万件の顧客を失った。多様化が進むお客さまのニーズに対応し続けないと、この競争市場を生き残れない」と危機感を示し、「このピンチをチャンスと捉え、米国での現地法人設立、熊本でのホテル事業、福岡市での温浴事業など、積極的にグループの多角化に取り組んでいる。将来的には『ガスも売っている西部ガス』と呼ばれるようになりたい」と展望を描いた。また、昨年に続き新入社員に対し、「即応力」を求め、「失敗を恐れず、これから任される仕事の中で即応力を身に着けることを意識してほしい」と呼び掛けた。

2020年4月21発行