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前原市に多業態併設の飲食店出店  綱屋    鉄板焼きステーキ、焼肉、パン工房・カフェなど


 食肉小売老舗の株式会社綱屋(福岡市博多区美野島2丁目、萩原正綱社長)は、10月中旬、前原市南風台8丁目に、洋食と鉄板焼きステーキ、自然派ワインと焼肉、パン工房・カフェラウンジなど多業態を併設した新店舗をオープンする。
 来年、創業30年目を迎えるにあたっての新規出店。場所は、西九州自動車道前原インター近く。約2,640平方メートルの敷地内に、丘の斜面に飛び出すように平屋建て約660平方メートルの建物を建設する。「ハレの日に利用してもらう上質で非日常的空間」(萩原社長)をコンセプトに、建物は全長65メートルの細長い“くの字”形。西側が全面ガラス張りで、加布里湾、可也山などが見渡せる。そのほか、窓沿いに幅2メートル・長さ10メートルの水場、店内には常時500本をそろえる2つのワインセラーや大型暖炉を設置するなど外観・内装ともにこだわりを追求している。駐車場は45台収容。店舗は、洋食と鉄板焼きステーキの「邱(おか)」(70席)、焼肉料理の「土凪舎(つなや)」(約70席)、これら2店に焼き立てパンを提供するほかパンのみのテイクアウトにも対応する焼き立てパン工房「風(かぜ)」(約20席)とカフェラウンジで構成。メニューは価格が手頃なものを提供し、「予算的に夜は6,000円程度、昼は2,000~3,000円程度を想定している」(萩原社長)という。商圏は福岡市内から唐津市までで、流行に敏感な30代から70代まで幅広くターゲットにする。スタッフ数は50~60人体制になる見込み。
 同社は、これまで福岡都市圏を中心に食肉店やレストランを展開してきたが、今回の新店舗は「ストレス社会の中で、優雅な時間を求めたいときに利用してもらいたい。心が豊かになれる空間を提供していく」(萩原社長)という。
 同社は1987年8月設立。資本金は1,000万円。06年3月期の売上高は15億1,400万円。従業員は250人。
 萩原社長は長崎県出身。53年5月15日生まれの54歳。長崎県立猶興館高校卒。趣味はゴルフ。