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前々期新商品の不振で減収も経常増益 ピエトロ


今期は増収増益を計画

東証1部上場で食品製造・販売やレストラン事業を展開する㈱ピエトロ(福岡市中央区天神3丁目、高橋泰行社長)の2018年3月期連結決算は、売上高が前期比2・1%減の96億1800万円、営業利益が同4・4%増の5億1800万円、経常利益が7・6%増の5億1000万円で減収増益となった。
売上高は食品事業で主力ドレッシングのオレンジキャップは3・1%増と堅調に伸びたものの、前々期新商品の売り上げ減や夏場から今年春にかけての野菜高騰、大幅な商品改廃などが影響し、3期ぶり減収となった。利益面では売り上げ未達で粗利益が減少したものの全社的な経費削減が奏功し、特に経常利益は前期発生した新株発行費が無くなったことが寄与した。当期純利益は減損損失が8300万円発生したことなどで、39・3%減の2億8400万円だった。
事業別に見ると、食品事業は売上高が3・0%減の69億800万円、部門営業利益が6・4%減の20億2700万円だった。レストラン事業は前年閉店による減収をミスタードーナツ事業の増収でカバーし売上高が0・3%増の25億4300万円、期中のメニュー刷新効果やミスタードーナツ事業の効果で赤字幅が圧縮し、部門営業損益が7200円の損失(前の期は1億1000万円の損失)となった。その他(本社ビル等の賃貸)事業は売上高が0・1%増の1億6600万円、セグメント利益が0・1%減の9200万円だった。
今期は、食品事業で引き続き主力ドレッシングの280㎖シリーズの販売推進や、新規投入の「おうちパスタ」シリーズを含むパスタ関連商品の販売強化を図り、売上高が5・2%増の101億2000万円、営業利益が19・6%増の6億2000万円、経常利益が17・6%増の6億円、当期純利益が22・9%減の3億5000万円の増収増益を予想している。

2018年6月5日発行