NEWS

  • 地域

別府市のホテル買収し高齢者向けマンション計画   ホームテック   日本初案件でリファイン事業参入


 外壁塗装など住宅リフォームのホームテック株式会社(福岡市東区八田二丁目、小笠原良安社長)は新規事業として、来年二月竣工をめどに大分県別府市のホテルを高齢者向け分譲マンションとしてリファインし販売する。
 同社が購入したのは二〇〇〇年三月以降休業中の「ホテルあしや」。ホテルから分譲マンションへのリファイン建築事業は全国でも初めて。同ホテルは敷地面積約四千三百平方メートル、SRC造り地上十一階地下一階建て。これを高齢者向けのマンションとしてリファインして分譲する計画。土地・建物の買収価格は約四億一千万円。リファイン建築費用は十一億円程度になる見込み。来年二月末に竣工し、三月末に入居開始を予定している。
 一戸あたりの床面積は四十~五十平方メートルを中心に、スイートルームがあった最上階は百平方メートル程度なる予定で、平均価格は二千四百万円~二千五百万円を想定している。敷地内には源泉もあり地階にはホテル時代の大浴場を残し、一階にはレストラン(専用食堂)やイベントコーナーを設けるほか、図書コーナーやシアターコーナー、娯楽コーナーなども設置、外来者用のゲストルームも二部屋用意する。また、隣接地にはトレーニングルームや歩行湯、足湯などの設備を併設した温泉利用型健康増進施設も建設予定だという。介護師やヘルパーが常駐し、栄養士が中心となって食事も提供する。マンション名は「鉄輪バーデンハウス」。すでに建築申請済みで今月末頃には認可を受け、八月にも販売を開始する予定。
 物件の販売やその後の管理・運営については株式会社ウエルライフに委託、リファイン建築の設計・監理は実績の高い株式会社青木茂建築工房、施工は西松建設株式会社が手がける。
 同社ではこの案件を皮切りに、今後もこうしたリファイン事業を展開していく方針。

 岐阜県羽島市に社員研修センターを開設

 また同社は七月十一日、岐阜県羽島市に社員研修センターを新設した。
 これまで、本社敷地内の二階建て社員研修施設で社員教育を手掛けてきたが、積極的な拠点展開に伴い、人材教育の強化を図る。同社は、特に東海地区に拠点が多く、同地区を中心に従来以上のサービス、アフターフォローを提供できる人材を育成する意向。
 場所は岐阜県羽島市舟橋町本町、JR新幹線岐阜羽島駅と名鉄羽島線新羽島駅近くで、国道1号と名神高速の交差する付近。建築面積は約二百三十八平方メートル、延べ床面積は四百七十五平方メートルの鉄骨造り二階建て。施設概要は一階に応接室(約七平方メートル)、多目的ホール(約二十平方メートル)、研修室百十五平方メートルのほか更衣室や洗面・洗濯室があり、二階に研修生用の四人部屋(約十三平方メートル)十一室と講師用の個室(約七平方メートル)二室を設けている。施設名は「東海研修センター」。東海地区を中心とした東日本エリアの拠点勤務の社員を主に対象とする。本社研修センターで西日本エリアを中心に担当することで、移動時間を含む研修の効率化や交通費などのコスト削減など、効率化と強化を推進する。関西地区は状況に応じて本社と東海のセンターを使い分ける。同社の研修施設としては本社に次いで二カ所目。
 同社は一九九八年十二月設立、資本金二億八千万円、従業員数四百十人。〇四年九月期の売上高は前期比四六・九%増の約四十二億六千三百万円、経常利益は約四千七百万円。

2005.07.20発行の速報誌『週刊経済』より