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初の自動制御による路面切削ICT舗装工事 福岡市道路下水道局


週刊経済2022年10月18日発行

生産性向上や品質確保目指し

福岡市は9月15日、福岡志摩前原線舗装工事で自動制御による路面切削のICT舗装工事を実施した。ICT舗装工事は同市初めて。
福岡市は、沿線の景観形成と観光振興を図り、歩道美装化と電線類の地中化を実施するため、2020年度から福岡志摩前原線舗装工事を実施。今回、建設現場における生産性の向上や品質の確保を図るため、アスファルトの表面部分を削り取る切削工程で、衛星測位システムを用いた自動制御による路面切削機を利用した。事業延長約680mのうち約160m部分に、ICT舗装工事を実施。工事の発注者は福岡市道路下水道局建設部西部道路課で、受注は㈱高城舗道。高城舗道が路面切削を㈱KS1に、ICT建設機械を㈱ショージに依頼し、工事を行った。今後は電線の地中化、地上の電線を抜く作業を進め、今年度末の完成を予定している。
道路下水道局建設部の古賀西部道路課長は、「今回の切削は、人の歩行速度よりもはるかに遅く、安全性や精度も問題無かった。今後も、インフラ分野のDX化を広めていきたい」と話している。